和田浦の日常

3/16 不穏な木曜日

ほぼ無風に近い木曜日の朝一。天気良く暖かい1日になりそうです。

波は腹胸で朝一はクリーンなファンウェーブ。日が昇り出すと南寄りの風が吹き始め、日中は南西風が強めに吹きそうな予報。水質かなり透明度高く、暖かい気持ちのいい朝一でした。

ブログ用の写真を撮りに海に行き、春の気候を肌で感じて「あったかくていい日になりそうだな〜」なんて思いながらゴキゲンで帰ってくると、スカッ晴れの青空の下に知らない男性が私服姿で全身びしょ濡れの砂まみれでガクガク震えながら座っていた。明らかにおかしい雰囲気に「どうかしましたか?」と声をかけてみると「持病といいますか、精神的に病んでいて…」と自●を図って海に入り一回沖まで行ったものの、波とカレントに戻されアタフタしていたら突然赤いサーフボードのおじさんに「何してんだ!上がれ!」と言われて我に帰り砂浜に上がり、ここまで助けを求めに来たとのこと。とりあえず警察呼んだら既に奥さんから捜索願いが出ていたようで「家族も心配して探してるみたいだし、きっと沖から手前まで流されたのも海が帰れって言ってるんすよ、一回死んだもんと思って楽しいことに振り切ってみたらいいんじゃないっすか!趣味とかないんすか〜??」なんて話をしていると、彼はサーファーで仕事のストレスが原因みたい。

趣味の世界で仕事をしてる自分らからしたら全て解放して自由にサーフィン出来るのなんて本当に外国の僻地に行くぐらいしかないし、好きなことをするのに人の目気にしなきゃいけなかったり、常に職場にいる感覚でただの週末サーファーに憧れることも正直あります。特に営業職の自分は週末で出かけていても海に入っていても携帯が鳴って完全な休みなんてないですよ。だから逆に言うと普通の仕事してて仮にもサーファー名乗るなら楽しくやってほしいし、休日で海に来てるなら仕事からも完全に離れてるになぜストレスを海で発散しきらないのかと思います。「とりあえず一旦落ち着いたらまたなんも考えないでサーフィンしに来てみたらいいじゃないっすか、サーフィンと本気で向き合ってやったら死ぬとか考える前に仕事やめようって思えるぐらい楽しいっすよ〜!」なんて励ましながら警察に引き渡し、一見落着。

PYZEL SURFBOARD ASTRO FISH

パトカーも救急車も帰って行き、全て片付いて遅れた朝の業務をしていたら赤いPYZELのハンドシェイプを持った社長が海から上がって来た。「朝海入ってたら黒い頭がポコポコ浮いてっから前にみんなが言ってたアザラシかと思って近づいたら普通の服着て靴まで履いる野郎が泳いでてよ〜『オメェあにしてんだ!上がれ!早く上がれ!』って言ったら謝りながら上がって行ったけど、あったかくなると変な野郎が出てくんな〜」なんて知らずに人命救助していた社長でした。笑

春はすぐそこ、その次は夏が待ってます。人それぞれ人生もサーフスタイルも違うけど、せっかく楽しいことしてるんだから思いっきり楽しんで行きましょ〜!ウダウダ言う前に趣味に本気で向かってみなはれ!!オリンピックだったりコロナでサーフィンへの関心が高まって多少は無くなって来てるけど、サーファーなんてハナから社会的偏見受けるような人種なんだから曲がった事さえしなければお利口にする意味ないっすよ!自分は仕事だからお利口にしますけどね!笑

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