ライダー

強い北風

太陽上り快晴ですが北風ブンブン…。腰たま胸のうねりがオフショアに煽られて一気にブレイクするチューブでもなんでもないダンパーです。

Rui Horikoshi : Video Kaisa Kawamura

ノースショアで修行に励むルイは1日で顔面を2回負傷…。まず朝のププケアセッションで額にボードヒットして裂傷を負い、その気持ちを引きずったまま夕方のOTWに行くとバックドアとOTWの間のシャローな棚で顔面をリーフにヒット。一瞬岩と岩の隙間に挟まったものの、運よく抜け出せ命や靭帯、骨に異常なく大惨事にはならずに済んだ。顔はボロボロだけど笑 怪我について語るルイはカイサ君のサブチャンネルで。怪我してもあっけらかんとしてて結構サーファーらしいいいキャラしてます笑 → こちら  

Jun ‘CAMEL” Shiiba : Photo Naoya Kimoto @OTW

OTWはクリーンな6ftコンデション、朝一から自分のピークをキープする椎葉順。長年通い続けて経験値を積むことが怪我せずヤバい波に乗る必須条件。修行期間中も楽しむ気持ちがないと長年続けられないし、本当に「好きこそものの上手なれ」とはよく言った言葉だと思います。

Jiei ‘Jay” Suzuki : Photo Naoya Kimoto @OTW

椎葉順とは対象に初ハワイのジェイ。前半戦は全然ダメ、板も壊しまくってプルインもできない。セットを食らってぐちゃぐちゃに揉まれ、未だに一本もバレルメイクできていなくてもひたすらにチャージできるのはジェイも掘れてる波が好きでサーフィンの楽しさを知っているから。懲りずに来年、再来年としがみついて少しずつステージを登っていけばパイプライナーへの道は開けるはず。

Raido ‘RIDE” Miyahara : Photo Naoya Kimoto @OTW

今時の子供には珍しいコンテストには一切興味がないライド。NSAの試合は千倉で行われたジュニアオープンのキッズクラスに一度だけ出て優勝。勝率100%の男。笑 その年の支部予選に出ないのかと聞くと「ん〜、めっちゃいい波とかでかい波でやるなら出たいけど木崎のコシハラとか別にやりたくないもん」とすでに自分の考えとスタイルでサーフィンを楽しんでいる。お父さんは「プロサーファーになっても日本じゃ全然よくない波で試合させられて稼げないし、中途半端にやっても意味ないからサーフィンなんてやめて稼ぎ方覚えろプロサーファーより稼いで好きな所でサーフィン出来る方がええやろ〜。」ってな考え。どうしても比べるのが大好きな日本人思考だと「あの子よりもウチの子の方が」「あの子はこうなのになんでうちの子は」とか関係ない親が関与しがちで勝手に「勝つことが幸せ」と子供のサーフィンの純粋な楽しさを奪ってしまっているのではないかと思うシーンを見かけることが増えて来た。キラキラした目をしたキッズサーファーが上手くなるにつれ目の輝きが失われていくのは何故なのか、少なくともチームにいるボーイズ達は一生涯を通してサーフィンを楽しみながら自分のスタイルを昇華してキラキラし続けてほしい。

WCT#1 BILLABONG PRO PIPELINE Winner Jack ‘ROBO” Robinson

BILLABONG PRO PIPELINEは結局微妙なコンデションのまま、ファイナルヒートは特にひどくそこらへんのビーチブレイクみたいな波だった。優勝はWA出身のジャックロビンソン。マーガレットリバー、ボックス、グナルー、ノースポイントと半端じゃないブレイクが点在するWAで育ち、CTサーファーを目指し中学校は通わずにカリフォルニアへ移住。もう15年ほど前に自分がWAにいった時にはまだ小学生で周りの大人は「学校も行かせないでろくな奴にならない。」と言われていたのが現在は世界ランキングトップ選手に。周りの大人の批判を気にせず楽しくてやりたいようにやった結果がこれ。日本で学校に行かせずサーフィンさせても波も大したことないし意味はない(CT選手を目指すなら)が、周りからのプレッシャーや視線を全く気にせずに突き進めるサーファーが増えて欲しい。親ではなく、自分の考えと本心で。結局サーフィンで稼げる人は全てを楽しんで突き進めた人。やらされている人は決められたことしかやらないし、やらせる人がいなくなったらやめる。好きでやってる人は延々とやり続ける。

今回はたまたまルイの怪我、ジャックロボの優勝、ボーイズの修行とタイミングで「好きこそものの上手なれ」的な記事でした。笑

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